イタリア③ ローマ(後編)
「すべての道はローマに続く」「ローマは一日にしてならず」なんて諺があるように、長い歴史をかけて繁栄してきたローマは非常に見どころの多い都市で、世界屈指の観光都市と言えます。
そして、ローマに来たら併せて訪れたいところが世界最小国家ヴァチカン市国。ローマで無いどころかイタリアですらありませんが、経済指標はイタリアに準じ、ローマ法王によって統治されているので、その境界は曖昧な感じがします。もともとシェンゲン協定下のヨーロッパ諸国は手続きなしで国境を越えられるので、国家間を移動している感覚が希薄になりますが、ヴァチカンに至ってはもはやローマの一部といった感覚です。
ヴァチカン美術館もウフィッツイ美術館同様、非常に人気の高いスポットなので事前にネットで予約しておくと安心です。その場合手数料がかかってしまいますが💦
広場の方から入館できるかと思いきや、入り口は結構離れていて予約時間を回ってしまいましたが、問題なく入館できました。
館内はフラッシュを使わなければ撮影OKです。ただし最大の見どころであるシスティーナ礼拝堂が撮影禁止なのは残念なところ。
じっくり見ていたら半日コースになるかと思います。時間にゆとりのない僕たちは足早に鑑賞しましたが、それでも最低2時間は要するでしょう。
美術館の中にも食べる所はありますが、ローマに出てから食事をする事にしました。
注文する際は値段を確認してからにしましょう。パニーニ的な物と飲み物って事で高を括っていましたが、2人で確か4、5千円くらい取られました。観光地価格の範疇かも知れませんが、イタリアの飲食店で何万も請求されるというぼったくり事件が近頃話題になっていますので、いずれにせよ事前の料金確認は必須ですね。
橋の上は大道芸人達がズラー
あちこちに目を奪われます
パンテオンは無料です。節約派には嬉しい!
スペイン階段は「ローマの休日」でジェラートを食べるシーンとしてあまりも有名ですね。残念ながら、飲食禁止で現在に至っては階段に座る事すら禁止されています。違反者には罰金が課せられるので要注意!
スペイン階段の程近くにあるティラミスのお店ポンピストアで本場ティラミスを頂きます。妻はイチゴ、僕はピスタチオをチョイス。正直なところ、それまでティラミスってたいして好きではありませんでしたが、これはウマイ!
あと忘れてはいけないのがトレヴィの泉ですね。コイントスして再訪出来ることを願います。
基本トリプルにすると生クリームのトッピングサービスが選べますが、ダブルを注文した妻もこのサービスを受けられました。
もう生クリームの質が普段食べている物とは全然違う!店員さんの感じも良いのでオススメです。
馬車タクシーはヨーロッパではよく見かける光景。これは、ながら運転では…
あと、興味深いのが交通事情の違い。ヴェネチアの街中は車がほとんど走っていないわけですが、フィレンツェは普通に車が走っているものの歩行者優先のような印象で特に車に注意する必要はありませんでした。しかし、ローマに至っては車優先みたいです。信号はほとんどなく、横断歩道で待っていても車から止まることはほとんどありません。じゃあどうするかと言うと、「意を決して一歩踏み出す」。そうすると、なかば急ブレーキ的に止まってくれます。とは言え、やはり危険が伴うので現地人が先陣を切るのを待つのが無難です。
楽しい時間はあっという間で、後ろ髪ひかれつつ帰路に着きます。海外旅行に慣れていない方は送迎なしのツアーに不安を覚えるかもしれませんが、ローマと空港間の移動は早朝とかでない限りレオナルドエクスプレスと呼ばれる空港線の電車で安心安全に行き来できます。ツアーのオプション送迎より遥かに低コストですので大幅に節約できます。
現在変更されているかどうかはわかりませんが、レオナルドエクスプレスの乗り場はいつも24番ホームだそうです。時間に余裕を持って行動しましょう。