四国(大塚国際美術館)
四国に行こうと思いたったきっかけは妻の「四国に行ったことない」の一言でした。僕自身はと言うと独身時代にツーリングで2回訪れたことがあります。そのうちの1回は名古屋から日帰りで、うどん屋をハシゴするだけの過酷なものでした。ロクに観光した記憶がなかったので、今回は兼ねてから興味があった大塚国際美術館と金比羅さんをプランに組み込む事にしました。
名古屋から四国というとなんだか遠いカンジがしますが、意外とそうでもないです。大阪まで出てしまえば、あとは明石海峡大橋を渡って淡路島を越えれば四国入りです。まぁ実際はソコソコ距離がありますが…。
明石海峡大橋が世界最長の吊り橋という事は有名ですが、スゴイのはその全長よりも橋脚の少なさにあります。橋脚が多ければそれだけ頑丈になりますがコストと時間がかかります。かと言って橋脚を減らしてスパンを倍の長さにすると、橋桁にかかる負担は2倍ではなく4倍になります。それだけの負荷に耐えられる高度な技術が織り込まれているのですね。また、これだけの長さになると地球の丸さを考慮に入れて設計しなければならないそうです。いやはや、日本の土木技術は凄いものですね。
そんなこんなで淡路島を通過し、大鳴戸橋を渡ります。この橋は車道の下に渦の道という有料の遊歩道を備えており、ガラス張りの床から鳴門鑑賞ができます。🍥
ジャンプ禁止ですよ!
鳴門発生時間はホームページから確認できます。事前に調べて訪れたものの残念ながら鳴門を見ることはできませんでした。運が必要かもね。
気を取り直して大塚国際美術館にやってきました。知らない人のために簡単に触れておくと、世界中の名画を陶器に転写して展示している美術館です。単にカラーコピーをとって写しただけの単純なものではなく、オフィシャルの専門家立会いのもと本物と違わぬ色合いを再現したそうです。色褪せに強く半永久的に保存ができるようです。
お気付きの通り、この美術館には本物の作品は一つもありません。とはいえ、見事に再現された作品群は国内はもとより海外からも多くの人を惹きつけます。
入館するといきなりシスティーナ礼拝堂天井画が目に飛び込んできます。バチカンにある本物は撮影禁止ですが、ここなら撮り放題です。
陶器と聞いて、テカテカした光沢があるのではないかと思いましたが、全然そんな事はなくて、陶器と知っていても全く分かりません。
絵画だけでなく、礼拝堂も再現されています。
こちらはフィレンツェはウフィツィ美術館にあるビーナスの誕生。本物も至近で眺める事ができますが、大塚国際美術館の作品の多くは…
お触りオーケーです!
モナリザも間近で鑑賞できます。
クリムトの金ピカなカンジも再現されています。
本物では見られないアングルから鑑賞できるのもメリットの一つですね。
レストランを備えているので鑑賞後にどーぞ。
入館料は高いですが、それだけの価値があります。あたかも海外旅行をしているかのような錯覚に陥りました。美術館好きであれば一度は訪れてほしいスポットです。